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『汚れたダイヤモンド』あらすじ・見どころ|アルチュール・アラリ監督、初長編作品

2017年9月12日

188 view

出典: 公式サイト

シェイクスピアの『ハムレット』は現在に至るまで、映画・小説・漫画など数々のジャンルで、ストーリーに影響を与えてきましたが、この度フランス映画の新人監督が父と子の因縁をフィルムノワールとして描き、話題を呼んでいます。

今回はフランスの新生監督と、今作でフランス映画アカデミー・セザール新人男優賞を撮ったキャストとあわせて『汚れたダイヤモンド』をご紹介します!

目次

『汚れたダイヤモンド』あらすじ

パリにて強盗で日銭を稼ぐピエールは、ある日15歳のときから連絡の途絶えた父親が死んだことを知らされます。

アントワープのダイヤモンド商家に生まれた父親は、ダイヤの研磨処理をしている最中に、機会に腕を巻き込むような事故で手先を失っていました。 そのせいで手先は無く、その後自身の精神を病んで生きます。

家族の前から姿を消した彼は、いわばピエールから見れば野垂れ死んだも同然でした。

父の最期を知らされたピエールは、その惨めな最期を胸に、父の兄であるジョゼフを長とする一族へ復讐することを誓います。

その復讐の一環として、彼はベルギーのアントワープへ向かいます。

しかしこのとき、生まれて初めてダイヤモンドに触れたピエールは自分の中にある、父から受け継いだ血が騒ぎ出すのを感じます。

そしてそれは、ピエール自身の悲劇の始まりとなるのでした。

『汚れたダイヤモンド』見どころ

新星の主演×俳優の名コンビ! 数々の賞が物語る新たな実力の誕生!

16年度もっとも才能があるとして高く評価された新鋭監督アルチュール・アラリ監督の初めての長編作品はフィルム・ノワールとなっています。

シェイクスピアの『ハムレット』をベースにしたという今作は、今まで多くの作品に影響を与えてきたこの名作を、どのようなテイストで現代劇に落とし込んだのか、非常に注目が集まっていました。

監督は今作でフランス映画批評家協会・新人監督賞や、ジャック・ドレー(推理映画)賞、さらにはボーヌ国際探偵映画祭・審査員賞およびクロード・シャブロル賞を受賞しています。

一方、主演のニールス・シュネデールはセザール新人男優賞を獲得しており、これはあのマチュー・アマルリックや、ヴァンサン・カッセルなどが受賞しているなど、後に大御所とも呼べる俳優が過去に勢ぞろいしている賞でもあるのです!

今作における監督の演出と、主演の演技力を見るのが今から非常に楽しみです。

監督をサポートする実力あるスタッフ

アルチュール・アラリ監督はもともと俳優出身。今作以前に短編作はいくつか撮っており、今作が満を辞しての長編初作品となっています。

若手監督発掘の場として話題となっているブリーヴ映画祭で短編のひとつがグランプリを受賞したことから注目が集まっていました。

更に『汚れたダイヤモンド』の評価を受け、現在は元日本兵である小野田寛郎(第二次世界大戦終結から29年もの時を経て、フィリピンから日本へ帰還を果たした軍人)に関する長編を準備中だとか。

さらに撮影監督を行うのは、監督の兄であるトム・アラリ。

独学で撮影を学ぶという異例の経歴を持ちながら、弟の監督作品だけでなくとギヨーム・ブラック監督の『女っ気なし』『やさしい人』を撮った他、日本で同時期に公開される『あさがくるまえに』のカテル・キレヴェレ監督の作品も多く撮影しています。

音楽はフランスのバンド『ロス・シックロス』というバンドの一員として活動しているオリヴィエ・マルグリが担当しています。

個人での劇伴を手がけるのは初ですが、過去にバンドで手がけたことがあったので、こちらの劇伴もどのような曲で劇中を彩っているのか、非常に気になるところです。

『汚れたダイヤモンド』キャスト

フランスの名だたるキャストが大集結!

主演のニールス・シュネデールは、過去にグザヴィエ・ドランの作品『マイ・マザー』や『胸騒ぎの恋人』などに出演しているので、日本でも彼をスクリーンで見た方は多いのではないでしょうか?

マイ・マザー

胸騒ぎの恋人

過去作で主演はあまりありませんが、今回ついに主演となり、しかも賞を受賞しているのですから、時代が彼に追いついたと行っても、過言ではありません。

もちろん、脇を固めるキャストも実力派が揃い、映画がより力強いものとなっています。

特に、今回強盗の参謀者・ラシッドを演じたアブデル・アフェド・ベノトマンはなんと本当に過去に投獄された元服役囚なのです。(少年の頃強盗などに明け暮れてた壮絶な過去の持ち主)

しかしベノトマンは今作の出演後に他界してしまい、映画の冒頭では献辞を捧げられています。

ちなみにこの役は、元々は『アデル、ブルーは熱い色』のアブデラティフ・ケシシュ監督に依頼したそうですが、監督はベノトマンを推薦したという経歴もあるほど、ベノトマンの役は適役だということでしょう。

他にも、ガブリエル役を演じたアウグスト・ディールはフランス映画以外にも、『イングロリアス・バスターズ』や『ソルト』に出演するなど、国内外問わない活躍に注目が集まっています。

イングロリアス・バスターズ

ソルト

まとめ

初長編作品でありながら、名実揃ったキャストとスタッフで作られたフィルム・ノワール。 果たして監督はこの『ハムレット』をどのように描いたのか?

『汚れたダイヤモンド』は9月16日全国順次公開予定です。

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